アンチエイジング>老化にかかわる原因説その８、エラー説

生物の細胞が分裂を繰り返しているということは皆さんご存じの通り
です。そして分裂するたびにそのＤＮＡにある遺伝情報をコピーして
もうひとつの細胞に渡していきます。よく現実の世界で一つの文書を
コピー機で何度もコピーを繰り返すと、だんだんと元の形がゆがんで
くるように、細胞のＤＮＡコピーにおいても複製を繰り返すに従って、
遺伝情報がうまく伝わらずにエラーを起こすＤＮＡが構成されていく、
とのことです。

ところが人間のからだは良くしたもので、このエラーを含んだ損傷した
ＤＮＡを修復する機能が備わっているということです。
その機能のおかげでたとえ損傷したＤＮＡが存在しても別の損傷を
受けていないＤＮＡから正しい情報を読み取って正しいＤＮＡに置き
換えることができるという訳です。

ところがこの修復機能が処理できる能力を上回る、ＤＮＡのエラーが発
生すると、このエラーを含んだＤＮＡが長い間蓄積されていくことに
なり、結果として細胞としての機能が低下して老化を招いたり、また突
然変異で細胞がガン化したりするなど人間のからだにとって様々な不
都合が起きる結果となります。