アンチエイジング>老化にかかわる原因説その３、テロメラーゼ説

先ほどの記事でも書きましたが、細胞の分裂を管理しているのものに
『テロメア』という物質が有る事はお話しましたよね。
この染色体の端っこにある『テロメア』が短くさえならなければ細胞は
いつまでも分裂し続ける事が可能だと言いましたが、この短くなるのを
阻止し『テロメア』を復活させる物が『テロメラーゼ』と呼ばれている
酵素なんです。ではどうしてこの『テロメラーゼ』を使って細胞を永遠
に分裂させる事が出来ないのでしょうか？

理由は残念ながらこの『テロメラーゼ』を持っているのは、胚細胞と言
われる生殖細胞と、あとは何とガン細胞のみなのです。
良くがん細胞が『不死の細胞』と言われるのは、まさにこの『テロメラ
ーゼ』が働くおかげで永久に細胞分裂を繰り返し、増殖し続ける為なの
です。

つまり普通の細胞に『テロメラーゼ』が働かないがゆえに老化という
結末を迎えてしまう訳で、もし普通の細胞に働かせられれば老化を防ぎ、
逆にがん細胞内の『テロメラーゼ』を抑制できれば、ガン細胞の増殖を
抑える事が可能になるのです。この実現が『不老不死』への第一歩に
なるかも知れませんね。